雨ですねぇ。これから一週間ほど、梅雨らしいお天気がつづくそうです。
できることなら、家で転がって読書をしていたい…(積ん読がもうえらいことになってます、わたし)。でもそうもいかない、雨の木曜日です。
長月では毎日11:00より約10分間、Instagramでのライブ配信を行なっています。今日はこんなお天気の日に読みたいおすすめの本を、当店イベントスペース奥にあります「長月BOOKS」の本棚より選び、ル・マンドさんと一緒にご紹介しました!
ライブ配信、新人スタッフにはなかなかハードルが高いんですが(時を止めてしまう自信がある)、読書が趣味でもあるので、リラックスしてお喋りできました。ちゃっかり、昨日のブログで「狙ってます」と書いたワンピースを試着して、出演しちゃいましたよ。
本のことなら、どれだけでも話せてしまう…! そこで本日のブログは配信内でご紹介した本と、時間が足りなくてご紹介できなかった本について、まだ少しだけお喋りしたいと思います。
まずはこちら。ファンの間では「ほむほむ」の愛称で親しまれる、歌人・穂村弘さんのエッセイ集です。
配信では右の『整形前夜』をご紹介しましたが、店頭には『本当はちがうんだ日記』もございます。おもに世間と折り合いがつかない自分についた書かれたエッセイ集をたくさん出されているほむほむですが、インパクトのある題名も合間って、いちばん印象に残っているのが『整形前夜』でした。
本当の今日は、いつも一日先にあるように思えてならない。
明日こそ本当の今日がやってくるんじゃないか。
明日こそ、明日こそ、明日こそ、明日こそ、その繰り返し。
世界は無数の前夜に充ちている。
上記はあとがきからの引用ですが、わたしはこの一説を読んでから、あらゆる前夜について思いをはせるようになりました。その空気感みたいなものに、惹かれつづけています。
お次はご紹介できなかったこちらを。文筆家・服部みれいさんの日記シリーズです!
岐阜ご出身であり、リトルプレス『マーマーマガジン』の編集長であるみれいさん。現在は美濃市に移住され、セレクトショップも営まれています。健康に生きる知恵について、ほがらかに語られる姿に魅了され、わたしも十年近くファンだったりします。みれいさんもエッセイなど、読みものを多く出されていますが、その中でも好きなのがこのシリーズ。武田百合子の『富士日記』をはじめ、人の日記を読む自体がとても好きなのですが、その理由は自分でもうまく説明できません…。日常の些細な、何てことないことにこそ、よくよく観察してみると、美しさや面白さが宿っているような、そんな気がしているからかもしれませんね。
…まだ喋り足りない気もしますが、本日はこの辺りで。コージーさんがセレクトした古書が揃う長月BOOKS、ぜひ覗きにきてくださいね。
(文:ほりぐち かおり)
>>> next event
【sorte glass jewelry fair】
開催:2019年6月29日(土)〜7月15日(月・祝日) ※火曜定休
場所:長月イベントスペース
内容:
sorte glass jewelryの夏にぴったりな透明感のあるガラスジュエリーを展示販売致します。
灼熱の釜から生み出された作品は、全て同じ形の無い1点もの。
カットされたガラスの瑞々しい質感と、光を受けて繊細な煌きを放つジュエリーたちは、日常の中でそっと耳元に寄り添ってくれますよ。
特別な日はもちろん、お守りのようにいつも身につけていたくなる運命のアクセサリーをぜひ見つけてください。
(その場で購入できる販売会です)
カテゴリー:日々のこと