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長月 nagatsuki

日々のこと


2019.09.20
秋の長月BOOKS便り〜青春時代編〜

 

本好きにとっては嬉しい季節、読書の秋です。

とはいえ、ゆっくりと本を読む時間はなかなか作れないのですが、スタッフかおりが最近読んでいるのはこちら。

 

 

 

 

『掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集』(講談社)です。寡作なため生前は話題にならず、逝去から10年を経て「再発見」された、アメリカの作家ルシア・ベルリン。アルコール依存症であったことや、四人の息子を育てたシングルマザーだった、自身の体験に根ざした短篇小説を集めた1冊になっています。どれも決して長くはないのですが(2Pで終わる作品も)、文章のキレ味、比喩の斬新さ、読後の余韻がすごい! まだ読みかけなのですが、一篇ずつ大切に読んでいます。

手に取ったきっかけは、訳者の岸本佐知子さんが大大大好きだったから。海外文学に馴染みがないかたも、岸本さん訳であれば、間違いと思います。岸本さんは、自身の妄想などを綴ったエッセイ集も最高に面白く、そちらもおすすめですよ!

 

さて、この秋読むのにぴったりな本はないかな〜と、当店イベントスペース奥にあります『長月BOOKS』の本棚を眺めていたところ…あまりの懐かしさから、目が離せなくなってしまった本がありました。

 

 

 

 

HIROMIXの写真集…! 左から、5年分の作品が収められた、かなり分厚い『Hiromix works』と、『JAPANESE BEAUTY』です。

ご存知のかた、いますかね…?わたしはHIROMIX世代といいますか、彼女を知った当時は中学生ぐらいだったのですが、コンパクトカメラで撮った写真が作品になる、ということに衝撃を受けました。影響されやすいので、高校では写真部に入ったものの、活動に参加しないうちに除名になっていました…。

 

 

(当時はこのかたがとても好きでした…)

 

 

まさに、自分の青春時代が思い出され、赤面しながらこのブログを書いています。写真集はすでに絶版になっているものなど、貴重な1冊が見つかるかもしれませんよ。

 

 

 

 

10代にハマった、岡崎京子の漫画も発掘しました。『リバーズ・エッジ』や『ヘルタースケルター』など、映画化された作品も多いですが、わたしはデビュー作『pink』が、何だかんだ好きだったりします。

右の『文化系女子のための少女漫画案内』は、70年代の少女漫画好きとして気になった1冊。作家やミュージシャンなどのおすすめ漫画が紹介されています。好きな少女漫画家ランキングというページで、大島弓子が第1位になっているのを見て、ファンとして納得しました。

 

 

 

懐かしついでに、高校から大学時代にかけてよく読んでいた小説も。十代には刺激的だった谷崎潤一郎…三十代後半となった今では『細雪』が楽しめるようになりました。写真の『蛇を踏む』で芥川賞を受賞した、川上弘美は今でも大好きです。

 

さて、明日からはまた三連休です。どうやらお天気が優れないようなので、お家で読書はいかがでしょうか。お買い物のついでに、『長月BOOKS』にもぜひお立ち寄りくださいね!

 

(文:ほりぐち かおり)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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