長月ブックス。
地味にみなさんに愛用されているこのコーナーはたまに新たな本が入ってきます。
少し前にもKJがごそごそやっていたので結構増えました。
私はこの本棚のある景色が結構好きです。
この本棚にある物の中で、自分たちの好きな本を紹介します。
KJは毎日よく本を読んでいますが、中でも伊坂幸太郎とか奥田英朗はほとんど全部読んでいるんじゃないかな。
伊坂は、カチっとパズルのピースがはまるようなミステリならではの爽快感と、ファンタジーのようなあたたかみのあるストーリーが入り交じっていたりして、読み心地のよいものが多い気がします。
だからファンも多いんでしょうね。
伊坂の中で一番好きなのどれ?ってKJに聞いたら、わからん・・・全部楽しい・・・みたいな返答でした。(!)
私は「終末のフール」が好きで、いろんな人にお勧めしています。
奥田英朗は岐阜出身の作家さん。
痛快な文章にぐいぐい引き込まれて、自分の腹黒い部分をえぐられるような、でも「ああ〜わかるわ〜」と共感できるような、ニヒルな笑いがこみ上げる本が多い印象です。
KJも私も精神科医の伊良部シリーズがすごく好きです。
(空中ブランコなど)
私が好きなのはこんな感じ。
バラバラやね。
まあ本棚にあるやつからだから限られていますが。。。
私は作家にはまるとその人のを飽きるまで一通り読みたくなるので、今は古川日出男祭り中です。
(ちょっと前までは小川一水祭り、伊藤計劃祭りなどを催していました)
昔から、ギリギリの状況で戦い抜いていく者たちの話が好きなので、ダークネスでアンダーグラウンドな雰囲気のストーリーはワクワクします。
でも疲れるので、箸休め的にムーミンとか猫村さんとか読むのも好きです。
三島由紀夫の金閣寺はいいですね。
三島くんの本は何冊か読みましたが、そんなに特別好きってわけじゃなく、金閣寺だけが圧倒的に好きです。
美への究極の追求、美への恐れによる自分なりの美の昇華が、文字通り美しい。
先程、休憩中に読み終えたのはこちら。
古川日出男「MUSIC」
猫だしMUSICだし、2大「私の好きな物」で思わずジャケ買いですよ。
古川日出男らしい、走りすぎ!ってくらいの疾走感ある文体がまるで音楽を奏でるように心地良くて読む手が止まらない。
朝昼晩読み続けていました。
古川日出男の、戦う犬「ベルカ」とたくさんの犬たちが主役の「ベルカ吠えないのか」も相当好きな本でしたが、これは戦う猫「スタバ」バージョン。
強い者の話はすごく好きです。
かっこいい・・・!
猫ちゃんを飼うことになったら「スタバ」って名付けようかと思うくらいにははまりましたが、さすがにスタバはないかな。。。
独特な文体とストーリーの組み立て方なので人には勧めにくいですが、個性的な小説を読んでみたい方はぜひ。
猫といえば、8月20日から【MOLLINI LIRANNIとネコたち】というネコグッズの展示販売を長月でやります。
俄然ネコ本も気になるところです。
「猫とくらす」は、たくさんの人の「猫とのくらし」が短い文面で羅列されていて、いろんな人がいろんな猫といろんな暮らしをしてるんだな・・・っていうのがわかって「ふむふむ」程度に読んでいたのですが・・・
猫たちとの出会いから、日々のくらし、そして別れまで順を追って書かれているので、最後の方に近づくにつれて・・・すごく・・・泣けた・・・
猫と少しでも関わったことのある方なら、同じ気持ちになって読める本です。
あと、個人的に猫村さんとフテネコはマストです。
漫画ですが、、、示唆に富んでいます。
あ、いや、フテネコは単純におもしろかわいいです。
猫村さんは、ひとこまひとこまが深いです。
猫の家政婦さんから、学ぶべきことがいろいろ詰まっています。
実は最近本を読むのを忘れていたのですが(映画ばっかみてた)、ひとたび思い出すと読むのが楽しくなってきますよね。
はまる時期とはまらない時期があるのですが、今ははまっている時期です。
次は何を読もうかな。。。
とりあえず、古川日出男祭り続行します。
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