食べ物の中で「しょっちゅう食べたいもの」ってなんだろう?
「好きな食べ物」ではなく「よく食べたくなる食べ物」だ。
そう考えた時、最近は素直に
「餃子」
「餃子だ」
「餃子食べたい」
「餃子を最低でも今すぐ30個は食べたい」
「餃子を本当は100個くらい並べて端から順に口に入れていきたい」
「餃子にいいね!したい」
「餃子に100億万回いいね!したい」
と、思えるようになった。
アンケートまで取ってしまった。
(自分でもどうかと思う。)
(答えてくれたみんなの気持ち、はかりしれない)
薄々気づいていたのだけど、私は餃子が好きだ。
焼き餃子がいい。
揚げ餃子とか水餃子とか小籠包とかあるけど、基本は焼き餃子だ。
ひとくちの中で混ざり合う、皮のカリッと感ともちっと感、ジューシーさもありきちんと噛み応えもある、食感の見事な融合。
「夕食どうする?」
「餃子」
と、しょっちゅう即答してしまう。
でもなぜ、こんなにも私は餃子を切望しているんだろう。
好きな食べ物なんて他にも色々あるじゃないか。
そう思ったのだけど、
実はこんなに餃子が好きなのにあまり食べさえてもらえないから、切望しているということに気づいたのだ。
夫が匂いに厳しい。
接客業の私たちにとって、餃子のなんとも言えない(だけど素晴らしい)香りは、時に翌日の口臭に影響する。
私は匂いなんて気にせず、好きなものを好きなだけ食べたい派なのだけど、普段から匂いに敏感な夫にとっては餃子の素晴らしい美味しさより翌日接客する際の匂いの方が気になるらしい。
そのプロ意識のせいか、
「夕食どうする?」
「餃子をたらふく満杯100億万回いいね!して食べたい」
「明日仕事だからダメ」
と、なる。
なので、結局食べれたことが少ない。
好きなのに食べられない。
それが毎日降り積もって、私の頭の中で餃子思考スペースが消化されずたまってゆくのだろう。
それが、「しょっちゅう食べたくなる食べ物」としての餃子だ。
***
少し関係ないけど、若い頃は人前で「餃子が好き」ってあまり言えなかったきがする。
女の子はスイーツやパスタやアボカドサーモンクリームチーズサンドが好き、みたいなイメージがあった。
だからなんとなく「餃子好き」とは言えない雰囲気があったり、そもそもそこまで餃子に特化して好きだかどうだか考えたこともなかった。
でも、潜在的にずっと好きだったのは事実。
「餃子が好き」と、深く実感して、かつおおっぴらに公言できるようになったのは、CHAIのこの曲のおかげだ。
CHAIの4人はインタビューで、「4人とも餃子好きが共通点で〜」的なことを言っていて「なんと!なんと潔いことでしょう!!!人前で餃子のことを暴露するなんて!」と感銘を受けた。
「餃子が好き」ってこんな女の子たちが言ってもいいんだ。
かっこいい。
餃子のために曲作って香港ロケして最高かっこいい、ピンクの服かわいい、ピンクの服で餃子食べたい、、、、!って強く思った。
さて。
そんなわけで、私は餃子が好きだし、餃子のことを天才だな!君は!と思っていることをきちんと自覚したので、これからも餃子好きを公言していこうと思う。
餃子食べた〜〜〜〜い!
(今、真夜中)
(文:オゼキカナコ)
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