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長月 nagatsuki

日々のこと


2019.07.04
粉末ポカリと、インドで死にかけた話。

 

体調を崩しやすい私は、「粉末のポカリスエットをお湯で飲む」のがすごく好き。

 

 

そういえば前もこんな記事を書いたな。

 

本当に調子悪くておかゆくらいしか食べられない時、お茶とか水も飲みづらくてなぜかポカリスエットやOS-1、または具のない味噌汁なら飲める・・・というときがある。(ないですか?)

 

さすが飲む点滴・・・と思うのだけど、その中でも最近は「粉末のポカリスエット」の良さに気づいた。

 

通常のポカリスエットでもいいのだけど、まず、冷たいものは胃を冷やすので体調悪い時には×。

 

常温でもいいけど、それよりは温かいものを飲みたい。

 

なので今まではポカリスエットをレンチンしてあっためていた。

 

それでもいいのだけど。

 

粉末のポカリはその濃さが調整できるのがとても良い。

 

お湯少なめにしてちょっと濃いめに作ってぐびっと飲んだり、普通の濃さで充分な量をお湯で割って水筒とかに入れて枕元に置きっ放しにしておいたり。

 

粉末だと賞味期限も長いし置き場所も困らないから、ストックしておきやすい。

 

サラサラとマグに入れて、お湯を注ぐだけ。

 

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気のせいなのかもしれないけど、胃が空っぽの時のホットポカリは直に体に染み渡る気がして気持ちいい。

 

・・・と、ポカリスエットのサイトを試しに見てみると、体に染み渡るのは全然気のせいじゃないみたい。

 

 

よく知られているように、ポカリスエットは「体液」に近いイオンバランスなので、水より吸収されやすく、さらに体から排出されにくい(潤いが持続する)らしい。

 

水より飲みやすいと思ったり、染み渡る感覚というのは気のせいでもなくて、実際にそうなのだ。

 

そして私の体は、本当に敏感にそれを察知している。

 

 

 

***

 

 

 

10年以上前、インド旅行に行った。

 

浮かれてカレーばかり食べたことにより知らないうちに刺激で胃がやられ、旅行中に何も食べたり飲んだりできなくなった。(飲むと吐く)

 

(このまま何も食べられなくなって死にそうだなと思うようになっていた)

 

帰りの空港で車椅子に乗せられ、意識朦朧としながらトランジットのマレーシアで半日入院したのに一向に治らず。(ちなみに入院食はカレー。コントか。もちろん食べない。)

 

(自分で車椅子を動かすことすらできず、頭を下に向けると吐き、このまま空港で死ぬのかな、、、と思っていた。)

 

日本への飛行機の中では意識はすでにほとんどなく、一緒に行った友人がなんども声をかけてくれたそうだけどほぼ意識を失ったまま。

 

(意識を失いながら、もうこのままエコノミーシート4席分使って、耳抜きしたくてもする力もなく、耳が痛いまま寝ながら私は死ぬんだな・・・ってぼんやり思っていた。)

 

帰国してセントレアの空港から救急車で運ばれた。

 

一度だけ救急車の中で意識が一瞬戻って「ゆっくり走ってください・・・・」と言ったことだけ覚えている。

 

(指示の意味がわからない)

 

そして点滴されて急に意識が戻った。

 

どうやら単純に絶食状態による「ひどい脱水症状」だったらしい。

 

そして数日間絶食状態だった体は簡単には食事を受け付けず。

 

そんな中、初めて吐かずに飲めたものがポカリスエットだった。

 

心の底から生き返ったと思った。

 

そのあと、具のない薄い味噌汁、白湯に近いおかゆ、、、などと、断食の世界から俗世に戻ってくる時の修行僧のようなメニューで、少しずつ食事が取れるようになってきた。

 

私は、今でもポカリスエットに命を救われたと思っているので(実際は病院の点滴であるけどその時の意識はないので)、今でもプラセボ効果なのかポカリさえ飲めば生きのびれると思っているふしがある。

 

でもいいじゃないか、そんな頼れる白い粉末が手元にあるというだけで。

 

今でもポカリを飲むとちょっとインド旅行のことを思い出す。

 

そして今日も、サラサラとマグに粉を入れ、お湯を注ぎ、ゆっくりと夜を過ごすのだ。

 

(絶賛、体調不良中)

 

 

(文:オゼキカナコ

 

 

 

 

カテゴリー:日々のこと