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長月 nagatsuki

日々のこと


2019.04.12
「炭盆栽」という小さくて深い、美しい世界。

 

炭盆栽がやってきました。

見てください、芸術的なこの漆黒の造形を。。。

水をかけるとツヤツヤときらめき、炭とこけ、木が一つの小さな世界として美しく佇む個性を。。。

 

朝から私の暑苦しい説明に付き合ってくださった皆様、ありがとうございます。

購入される方ももちろんいらっしゃって、本当に本当に嬉しいのですが、、、

今回の展示は「こんな世界もあったんだ」という新しい文化に触れるような気持ちで、じっくりとゆっくりとご覧いただけると嬉しいです。

 

実際に、朝から楽しみにして来て下さった方もたくさんいらっしゃり、みなさんゆっくりと座ったり歩いたりして角度を変えて眺めながら楽しんでいただけました。

 

 


 

 

せっかくなので、今回届いた植物の紹介をしますね。

 

 

椿

曲がりくねった幹が特徴的で、いかにも盆栽らしい世界観があります。

花が咲くといいな・・・と思いますが、環境や育て方によっても変わるようなので、基本的にはこの幹の美しさや水で濡れて艶めく葉の美しさを楽しんでもらえたらと思います。

上品で凛とした雰囲気は、置いてあるだけで自分までキリリとしそうです。

 

 

 

馬酔木(アセビ)

可愛らしい花をつけた馬酔木は、白〜ピンクまで花も色々選べます。

持ち帰ってすぐにお花を楽しめるのは嬉しい。

毎年花が咲けば、季節を感じる良いきっかけになりそうです。

とても可愛い・・・!

 

 

 

楓(カエデ)

落葉樹なので冬は葉が落ち、幹だけになります。

今、春になり少しずつ芽吹いているのが見られる状態なので、これから葉が開いていくのを楽しめるのでオススメです。

季節の移り変わりを小さな世界の中で感じられる、情緒ある樹種です。

 

 

 

南天(ナンテン)

真っ赤な葉が美しい南天は、現在紅葉している状態です。

上手に育てると、夏にかけて緑の葉も出てくるのではないでしょうか?

季節の移り変わりを葉の色で楽しめる、そして比較的枯れにくく育てやすい樹種なので、初心者さんにもオススメです。

 

 

 

蝦夷松(エゾマツ)

花もなく、小さな株で、一見地味な子ですが・・・私は個人的に一番好きです。

奥ゆかしい控えめな印象で、静かにそこに佇んでいます。

少し水切れをおこしやすいようなので、毎日きちんと見てあげないといけないという繊細さも、愛情をかければかけるほどきちんと育っていくんだろうなと思うと可愛いです。

コケとのバランスも良く、小さな日本庭園のような風情です。

 

 


 

ちなみに、価格は炭のサイズ(直径)で決まりますので、植物によっては変わりません。

好きなものをお選びくださいね。

 

また、炭盆栽は水のやり方がポイントです。

 

 

 

大きめの器(別売りでありますし、ご自宅のものでも◎)に炭盆栽を置き、薄く水を器に流し入れておいてください。

炭は小さな穴から吸水できる「呼吸する器」なので、少しずつ底面から水を吸い上げていきます。

 

さらに、霧吹きで炭全体、木やコケ全体を濡らしてください。

コケの内側まできちんと水を吹き付けるのがポイントです。

(上から直接水を流すと根腐れしやすいので、上からはあくまで霧吹きで)

 

きちんと濡れている状態だと、炭盆栽自体が重くなっています。

軽くなったり、表面が乾いていると感じたらきちんと水を吹きかけたり、器の水を足したりして、毎日クセにするくらいに見てあげると良いです。

 

また、置く場所はベランダや玄関先などの屋外を推奨していて、直射日光の当たらない、明るい日陰がオススメです。

もともと外で育つ樹種で、日本の冬も越せる丈夫な木なので、夏の水枯れに注意しながら屋外で毎日見てあげてくださいね。

 

 

詳しい育て方などは、スタッフにぜひ聞いてください〜!

 

まずは一度ご覧いただき、炭盆栽の小さくて深い世界観を楽しんでくださいね。

 

 

(文:オゼキカナコ

 

 

 


 

 

 

【炭盆栽のある暮らし】

開催 

2019年4月12日(金)〜4月14日(日) 3日間限定

 

手仕事によるもの作りを大切にする「ゆかしな」から、炭を器とした小さな盆栽がたくさん届きます。

盆栽って和風?育てるのってめんどくさい?

いえいえ、思ってるよりかっこよくて、思ってるより育つのを楽しめる、「季節を感じる景色の一つ」として、ぜひ取り入れてみてほしいです。

約30点ずらりと並ぶ、その光景もお楽しみに。

 

注意事項

繊細な商品となりますので、盆栽にお手を触れないようにお気をつけください。

(ご購入の際はスタッフまでお声がけください)

開催期間中はイベントスペースへのお子様の入室はお控え願います。

 

カテゴリー:日々のこと