長野県と富山県の境にある唐松岳、標高2696mに登ってきました。
1年ぶりの登山で出発までほんとに気が重かったのですが(毎回登る前は気が重いわたし・・・)、向かい始めるとテンションが上がって、戻る頃にはまた行ってもいいかも・・・くらいになる程度には山が好きです。
久しぶりの登山日記なので(一時期はよく書いてた気がしますが)、詳しく書きますね。
山登りに興味ある方ぜひ参考に◎
唐松岳は1800m付近までスキー場のリフトで上がれるので、標高のわりに登山時間も短く、登山道も険しいところが少ないので初心者でも行きやすい山のようです。
実際、今まで「もう死ぬ、無理・・・」ってくらいきつかった山のこと思えば、また行ってもいいなーって思えるくらい総合評価の高い山でした。
きつすぎず、楽すぎず、適度な登りやすさと達成感、森林帯からハイマツの岩場まで変化に富む登山道、きれいな高山植物のお花畑、雲海、山小屋の充実さなどなど、初めての高い山、初めての山小屋デビューにも良さそうです。
6:00 出発
高速のって、寄り道しながらゆっくりと。
高速降りてから下道を約1時間走りますが、山道は通らず普通の道路なので運転も安心。
(通常、高い山に行く時は細くてがたがたぐねぐねの道を1時間とか、余裕であります。)
登山口近くでもスーパーやコンビニもあるので、トイレや食料の調達も◎
というか、登山口というか八方尾根スキー場でリフトで上まで上がってから、頂上を目指すので、まずはスキー場へ向かいます。
(ちなみに電車でもアクセス良好。白馬駅からバスがあるようです)
10:30頃 八方尾根スキー場に到着。
駐車場代は1日600円。
準備して軽く準備運動して、リフト乗り場へ
ゴンドラ(箱形の乗り物)+リフト(ブランコ型の乗り物)2機分、往復で2900円。
(ゴンドラがアダムって名前だったのでちょっとテンション上がったのは内緒)
リフトはいわゆるスキー場でみんなが乗るブランコ型のやつだけど、雪じゃなくて下が地面なのだけど高山植物がいっぱいで、色とりどりのお花がたくさん咲いててほんとにきれいでした!
写真撮りたかったけど、リフトからケータイ落とすのが怖くてやめた。。。
これ乗るだけでも楽しいです。
リフトを降りたら登山開始。
一気に標高が高くなるので、高度順応するために30分ほどここでゆっくり過ごすとほんとはよいです。
(私たちはすぐ登ったけど・・・)
ゆっくり息を吸って吐いて、酸素を取り込むことで高山に慣れて、高山病になりにくくなります。
少し登るだけで、こんな風景が広がりますよ。
今の時期はお花が一番咲いているので、登山をしなくても、リフトで登って散策するだけの人も多い人気の山みたいです。
どんどん登っていくと雪渓が。
登ってるうちはほんとに暑くて汗だらだらですが、雪渓はほんとに涼しくて(というか寒いくらい)、生き返るー!って感じです。
真夏なのに溶けない雪のかたまり。
雪渓、すごく好きです。
ここは実際には登らないのでアイゼンとか雪山用の装備は不要です。
友人はテント用マットで滑り降りて遊んでました。
登山道は、急なのぼりが少なくて比較的登りやすいです。
途中途中で目印になるケルンがあったり、ガレ場や池があったり、岩場もあれば雪渓もあり、森林帯もあったりお花畑もあったりで、飽きないので楽しめます。
(富士山とか、景色の変わらない砂利道を数時間とか登り続けること思うとほんとに楽しい山です。)
と、いいつつも何時間も登り続けるのはしんどいですけどね。。。
足も痛いし、息も上がって、ぜえぜえ言いながら。。。
約3時間半かけて、宿泊する唐松岳頂上小屋へ。
ここから唐松岳の頂上までは約20分です。
だけどご覧の通り真っ白のガスがかかって景色も見えない状態だったので、明日アタックする予定で今日は早めに休むことに。
宿泊代は1泊2食つきで9500円〜。
こちらの山小屋は予約は不要です。
近くのテン場(テントを張って泊まる場合)の利用は900円。
ちょっとだけ高めな方かもしれません。
でも、すごくキレイで快適な山小屋でした!
5人が並んで寝られるタイプの2段ベッドが2つ並んだ1部屋に泊まることに。
1部屋20人ですね。
今まで行ったことある山小屋の中でもかなり快適できれいな方でした。
荷物置く場所なかったり、カーテンすらない雑魚寝のところも多いですからね。
夕食は17時。
早っ!
基本的に、山は午後から天候が変わりやすく一気に暗くなる恐れもあり危険なので、山小屋到着は15時を目安にすると良いようです。
(私たちが着いたのは16時)
食堂があって、決められた時間にいっせいに食事をとります。
内容はどこの山小屋もこんな感じの和食ベースのものが多く、ごはんやお味噌汁はおかわり自由です。
山小屋のお食事、私はいつも大好きでお味噌汁は絶対におかわりします。
(ポカリスエット同様、塩分と栄養がとりやすいので食欲がなくてもお味噌汁は絶対に飲んでください)
ちなみに高い山でもたまにばっちりメイクの方とかいますが、汗とかめちゃめちゃかくので私は当たり前のようにすっぴんです。
顔は日焼け止めのみ、髪もぼさぼさですが変にワックスとかつけても髪洗えないので、なんにもしないです。
水が貴重なのでもちろんお風呂もなく、歯磨きすらペットボトルのお水を少しずつ使う感じなので、顔も洗えません。
体ふきシートなどで全身ふいたりふかなかったり(正直どっちでもよくなります)して、過ごします。
歯磨き粉や洗顔料は使えませんよ。
環境に配慮した山小屋ならではの仕組みがあるので、決まりを守りましょう。
最近は山小屋は意外とあったかい(というかむしろ暑い)ということが分かってきたので、寝る時は半袖短パンで充分なのですが、寝心地が翌日の体調を左右するので薄手のパジャマ的な物を持っていくことにしています。
上は翌日着るTシャツとかでもいいのですが、下はスパッツとか山用パンツだとごわごわして疲れるので、下だけでもパジャマあるといいですよ。
山小屋は宿泊費が高いので、慣れてる友人はテント泊。
たいてい山小屋の近くにテン場が確保されています。
近くっていっても、今回はけっこう遠くて行き来が疲れましたが。笑
食事が終わって19時くらい、日の入りを見ようと外で待機してたら素晴らしい雲海が広がっていました。
天候によって見れたり見れなかったりする、夕焼けや雲海。
山の醍醐味としてはこういうダイナミックな景色に出会えることが一番です。
宿泊者みんなが出てきて、写真を撮っていました。
山小屋はたいていがけっぷちに建っているので、他の山々も見渡せる絶景なのです。
山小屋の夜は早い、朝も早い。
21時の消灯までは食堂で読書。
山で難しい本は読みにくいので、今回は「ほしのこえ/新海誠」を持っていってささっと読み切りました。
山小屋での非日常空間で、近未来SFを読む私。
太陽系を通り抜けてシリウスと地球との(距離的にも時間軸的にも)超々長距離恋愛のお話。
UNOとかやってる人たちもいますね。
食堂での過ごし方は自由ですが、寝室では静かにね。
朝焼けが見たかったので4時半に起きるも、雨で見れず。
朝食は6時。
軽い頭痛。
私は毎回山小屋に泊まると軽い高山病になります。
頭痛と、ひどい時は吐き気。
下れば治ると分かっているので、多少無理して食事をとって、動き出せばなんとかなりますが、ひどくなる場合は必ず山小屋の人へ相談を。
寝るとすっきりするって人もいますが、寝ると呼吸が浅くなり酸素の取り込みが減少するので頭痛になる人も多いようです。
ぼんやり起きて出発の準備。
7:00
雨の出発。
テント組と合流して、全員がテンション低めだったので即下山で決定。笑
ほんとは20分程度だから晴れるまで待って登頂したかったのですが、元気がなく。
レインウエアにザックカバー付けて、雨の中慎重に下りました。
小屋を出て少し行ったら、かわいい雷鳥の親子に出会いました!
もふもふしてて、ほんとにかわいい!!!
雨のことも忘れて大興奮です。
雷鳥は人を怖がらないようで、近づいても逃げません。
(エサをやったり、不用意におどかしたら絶対ダメですよ!)
子供はお花をついばみながら、お母さんはクークーかわいく鳴きながら歩いていました。
これだけでも来た甲斐があった!
雨は1時間ほどでやみ、すぐに晴天に。
レインウエアを脱いで、気楽な下山。
白馬岳が見たかったけど、ちょっと雲に隠れてたかな。
下山は2時間半ほど。
その後またリフトに乗って、駐車場へ。
長いようであっという間の登山が終わりました。
写真に全然写ってないですが、今の時期はほんとにお花がいっぱい咲いていて最高です。
写真撮ってたらきりがないくらい、そこら中お花畑です。
山によってはお花がないところとか、決まった種類のお花しかないところとか、いろいろですが・・・
ここは、ワレモコウとかニッコウキスゲ、キキョウ、シモツケソウ、マツムシソウ、などなど、かなりたくさん咲いていました。
お花を見るためだけに行ってもいいくらいオススメです。
帰り道はお蕎麦を食べたり、新しくできたノースフェイスに寄ったり、ふらふら寄り道しながら4時間半かけて家に到着。
充実した2日間。
最近どんどん距離が伸びていくので、3時間くらいの運転は近い方、4時間半ならまだいいか・・・ってレベルになってきました。
登る時間より移動の方が長いってどういうこと・・・って自分にもつっこみつつ、道中もまた楽しいので良い時間なのです。
ほんとは隣の五竜岳まで縦走しようかとも言っていたのですが、さすがに1年ぶりの登山で縦走は怖かったのと、結局雨予報で行けなかったのであるいみ一安心。
健脚者さんはせっかくいくならぜひ縦走してください。
ちなみに、今回初めてオンライン登山届を出してみました。
基本的に登山届けは登る前に出すようにしているのですが、出す場所が見当たらなかったり書き忘れたりすることもあるので、これは便利だなーと。
登山届け、自分の身のために出しましょう!
今年はまた他の山に登るのかな・・・?
おすすめあったら教えてください!
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