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長月 nagatsuki

日々のこと


2020.03.20
【オゼキカナコのnote】高校生に対して「街に興味を持ちましょう」と言われても。

こんにちは!

カナコ氏の文章が大好きなコージです。

 

 

今日はカナコ氏が書いてる「note」で、過去1番好きが多かった記事を転載しました。

ちょっと長いけど、お時間ある時にぜひお読みくださいませ〜。

 

 

↓ ↓ ↓

 

 

市内の某高校で、「地域のことを考えて自分たちで何ができるか考えよう」的なワークショップに、地域アドバイザーとして参加した。

 

率直に「こんな予定調和なことに税金使うのやばくない?もっとなんかできるはず。」

 

と思ったので思わずツイートしてしまったお節介でめんどくさい人間は私だ。

 

 

あまり内情を詳しく知らず、呼ばれたからなんとなく面白そう、最近の高校生ってどんな感じだろうという好奇心だけで出向いたので、詳細は割愛する。

 

ただ、地域アドバイザーとして呼ばれた「地域の大人」約40名というのが、まずほとんどが50代以上だった印象がある。すごい。

 

私は39歳で多分若い方から数えて5番目くらいだったと思う。

(雰囲気をぜひお察しください)

 

この、ちょっとした活動に参加しただけで、教育の課題が一瞬にしてわかり、学校や行政だけでは解決し得ないことでも自分でも何かできそうかも・・・と思ったことがあり、特にまとまってないけど雑に記しておく。

 

具体的にはこんな感じだった。

 

 

 

まず、市長から街の魅力や課題について、主にデータを参照にしながらお話があり、その後、それらを踏まえて感じたことを生徒たちがディスカッションし、地域アドバイザーはそこに混ざって意見交換をする、というもの。

 

 

私たちのチームは男子3名、女子4名、私の8名構成。

 

出身中学は市内と市外が半々。

 

よく喋る元気な子もいれば、おとなしい子もいたりして、クラスの縮図のようなバランスの良いチームに思えた。

 

①まず、街について自分がこれから取り組みたい、興味のあるテーマなどを各々が発表。

 

 

②その後、「街の魅力」と「街の課題」をそれぞれ色違いの付箋に各々が書いてホワイトボードに貼っていく。

 

 

③魅力や課題から、具体的に高校生の自分たちでもやれることを考える。

(一部のチームがみんなの前で発表)

 

 

①では生徒各々が、「少子高齢化について」「観光資産について」「人口減少について」などを街の課題として興味があるテーマを上げていく。

 

 

そこですでに「ん?」と気づく。

 

 

確かに市長はそんな話をしたけど、それが本当に自分が気になるテーマなのかな?教科書通りの答えじゃないかな?と思いながら、静かに次のフェーズへ行くのを見守ってみる。

 

 

②でも同じく、まず付箋に書かれだした課題は「少子高齢化」「人口減少」「観光地があまりない」「特産品が知られていない」などの言葉たち。

 

 

それまんま、さっき市長が言ったことやんけ・・・ということで、ここで初めて地域アドバイザーらしく(?)ツッコミが始まり、予定調和だった空気を乱していく私。

 

 

「ねえ君さ、少子高齢化って本当に自分でやばいと思ってる?興味あるんだ?」と聞いてみたら、「・・・全然興味ないしわかんないですけど大変なんですよね・・・・?」という返答。

 

 

「ねえあなたは特産品が知られてないって書いたけど、特産品って知られたほうがいいと思ってるってことかな?どうしてそう思う?」と聞くと、「本当はそんなに興味ないからどっちでもいいんだけど、多分特産品知ってもらったほうがいいのかな?と思ってという。

 

みんな素直すぎやろ・・・

 

やっぱ全然興味ないんやんけ・・・

 

やらされてる感満載やんけ・・・

 

と思いながら、「じゃあさ、街のことで興味あることって何かあるの?これは困ってるとか、これはすごくいいとかってある?」ときく。

 

 

みんな特に街に不満もないっていうか、街のこと考えたこともないし、興味持ったことないからわからない。」という。

 

私は予定調和が乱れていくのが楽しかった。

 

先生や市役所の人たちが思っていたような「街のことを考えよう」ということとは斜め上の方向に進むのを生徒たちに許可して、話をどんどん脱線させていく。

 

「じゃあさ、街のことじゃなくて自分が今個人的に困ってることとか、やりたいこととか、なんかある?」と聞くと、みんなそれぞれ、そんなに困ってないし、やりたいことも別に・・・となる。

 

あ、なんかこの感じわかる、そういうことだ、聞き方間違えた、こうだ、と、自分で自分に勝手にワクワクしながら、どんどん質問していく。

 

話しながら、私自身も学んでいる。

 

「○市から学校通ってるって言ったけど、電車なくない?どうやってきてるの?」「ないから親に送ってもらってる。」「遠いけど自転車で来てる。」「バスで来てるけど1時間に1本しかない。」「あ!困ったことあった、バスの本数増やして欲しい。近くに電車の駅欲しい。遊びに行くのも不便だし。」

 

「市内で野外フェスイベントやってるの知ってる?」「知らない」「コンサートとかライブっていく?」「キスマイ好きだから他県まで行く。近くでやってないから。」「近くでやって欲しい?」「めっちゃやって欲しいけど田舎だから仕方ない。諦めてる。無理じゃない?ホールもないし。」

 

街の話してないけどいいのかな・・・?なんて雰囲気も若干ありつつ、少しずつ盛り上がってくる生徒たち。

 

そこで、続ける私。

 

「なんで近くでコンサートやれないと思う?」「田舎だから?人が来ないし。電車もバスもないし。笑」

 

「人呼べればできると思う?」「お金もないしやる場所もない。」

 

「じゃあさ、ここの体育館とか広いしできないかな?」「えーーーー!無理無理!考えたこともない!」

 

「クラウドファンディングって知ってる?100万くらいなら集まるよ多分。」「知らない。なにそれ。」

 

「なんか聞いたことあるー!お金ってそんなに集まるの?」「みんなで頑張れば多分集まるよ。」

 

「コンサートしたいから、こんな風にお金集めて、自分たちでこんな風に段取りして、そんできちんと計画立てたら先生に体育館貸してください!って相談してみたら案外いけるかもよ。」

 

「そんなことあるの??え〜〜〜?!」

 

「お金集める方法もあるし、場所はコンサートホールじゃなくても体育館でも公園でも考えればできそうなところはたくさんある。もしそうやってコンサートをみんなで作って開催できたら、人が来たくなる場所になるよね。いつもたくさん人が来るような場所なら、電車やバスももっと本数増やさないと!ってバス運営しているところとかが思いそうじゃない?そしたら、さっき言ってた”バスの本数が少なくて困ってる”も、”近くでコンサートやって欲しい”も、どっちも叶いそうだよね。そうやって自分たちがやりたいこととか、困ってることがもしあれば、それを一生懸命やると自分も嬉しいし、結果的に、、、」

 

「へぇ〜〜〜!バス増えるかも!増やしたい!これ街のためにもなるっぽいかも。」

 

そんな感じでディスカッションが終了。

 

 

短い時間でなかなか結論は出せないけど、実際大切なのはまず対話、そして興味のあることについて意見交換する」ということじゃないかな?と思った。

 

いきなり「街の魅力や課題について自分たちでもできることを考える」なんて、あまりにも高度すぎる。

 

高校生じゃなく大人でも興味わかないし、漠然とした当たり障りのない話しかできない。

 

そもそも、話し合いをあまりしたことがない人同士、興味のない話をしようと思っても活発な意見交換になるわけがない。

 

 

行政や学校の落とし所として「街の課題解決」に関するディスカッションであるならば、一つの方法として私たちのチームは自分の興味ある出来事を叶えようとしたり、自分が困ってる出来事を解決しようとしたりすれば、結果的に街のことにつながるかも?というやり方をした。

 

 

実はこれは、私が活動している「かかみがはら暮らし委員会」での、私自身のスタンスでもある。

 

 

他のチームはどうだったかというと、何組かの発表を聞くと、やっぱり「観光地を増やすためには・・・」とか「子供達が住みやすい街に・・・」とか「SNSを使って魅力を発信する・・・」とか、ありがちで誰でも想像できる漠然とした答えばかりだった。

 

 

そこに具体的な方法や、本当に自分の言葉で話している感じは読み取れなかったけれど、、、

 

 

まあ、これがまず第一歩として学校で行われたことを評価して、次のアクションに繋げられることができるなら、本当に意味があることだなと思う。

 

こういう活動で地域の大人が加わって何かをやるとき、学校内でやるのは限界があるなあとも思う。

 

先生の目があり、他の生徒の目があり、教科書通りの優等生な答えしか出てこない。

 

高校生が、学校でも家でもなく気軽に来れる場所があるなら、そういうところで高校生の話をまず聞いてみたいな。

 

毎日何をやっているのか。

 

どんなことに興味があるのか。

 

困ってることはあるのか。

 

高校生、可能性しかないな、と思った。

 

素直で、社会のことをまだ何も知らなくて、未来への期待も絶望もなく、ただ、日々をどう過ごすのかが大事で、身の回りの小さな出来事が自分の一大事。

 

きっと彼らがまず悩む事とすれば、受験のことや好きな人のことや、友達のこと、趣味のこと、家族のこと、、、身の回りに起きるリアルな日常のことだろう。

 

そしたら大人ができることは、未来の選択肢を提示して、考え方の道筋を教えてあげることかなと思った。

 

少し提示してあげるだけで、知らなかったことが知れて、未来が広がる。

 

バスの本数少ないから、市にどうにかしてほしい。

 

ではなくて、

 

なんで本数が少ないんだろう、乗る人が少ないならどうやったら増やせるんだろう、乗る人が増えたら本当に本数増えると思う?増やす方法は何があるかな、そしたら具体的に何をやったら良さそうだろう、そのためにお金がいる?そしたらどうやって集めよう?、ネットで検索してみる?図書館?他にはどんな事例があるのかな?、どうやって計画を立てて、誰に相談しよう?、、、、

 

そんな、考え方の道筋を、具体的に。

 

子供達は「考えてみよう」と言われても考え方がわからないから、それを誘導していくのが大人の役目。

 

いろんなパターンで、いろんなシーンで、何度も何度も繰り返すうちに、「考え方の癖」がつくような気がするし、それこそが「自分で考えて行動できる人」への近道なのではないかな。

 

興味のないことを無理やり考えようとして全員同じの優等生な答えを発表し、よかったよかった大団円、みたいな大人が満足する会ではなく。

 

興味のあることを深掘りしていけるように、まずは考え方を手助けする大人の介入の仕方、それを踏まえた教育についてこれから何かでできるといいなと思った。

 

 

学校側も手探りなのがよくわかる。

 

でもきっとこういう試みも繰り返していくうちにブラッシュアップできると信じて・・・今回の事業をこれだけで終わらせないように、行政も学校もアクションを起こしていけるといいなと思う。

 

そしたらぜひ手伝いたいな。

(暮らし委員会のメンバーで校長先生に直談判したけどどうかな〜〜〜〜)

 

教育現場で話したり、教育に関してのイベントしたり、何かしらやってみたいので、お仕事おまちしております。

 

(行政・学校の方、偉そうにすみません・・・・* 参加させていただきありがとうございました!)

 

 

 

 

カテゴリー:日々のこと,note(オゼキカナコ)