「ラジオを聞いていると、ル・マンドさんと話す時と違って、コージーさんと話す時はゆっくり優しい感じになるね」などと、よく感想をもらう。
ル・マンドとカナコのラジオ(音声12分)↓
コージーとカナコのラジオ(音声12分)↓
(聴き比べてみてください・・・笑)
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こういう時、大抵「ル・マンドと話す時の私」が基本になっていて、多くの人が「軽快で元気で賑やかなカナコさん」がデフォルトと思っているっぽい。
その上で(旦那と話すときはなんか甘い感じになるんだね、フフフ)みたいに思われてるふしがあるのがちょっと違和感があり、急にnoteで訂正させていただく。笑
普段から会ったことのある人ならわかりきっていると思うのだけど、私は全然「軽快で元気で賑やか」なキャラじゃない。
どちらかというと、ル・マンドと話しているときは「(自分的に不自然じゃないレベルで)テンションを上げている」状態だ。
彼女がまずかなり早口なのでそれについていかないとせっかくの面白みが失われるし、頭の回転も早いから次々と言葉をキャッチボールしていかないとリズムも失われる。
だから、普段の口調より自分もだいぶ早く、鋭くなるし、でもそれによって面白かったりリズム感が良かったりと楽しんでもらえるのを知っているからやめられない。
ル・マンドの面白さ、頭の回転の良さ、音声メディアとしてかなり有益な彼女の才能を生かしたいがために、勝手にそうなってしまう。
これはある意味では自分なりの演出なのかもしれないし、ファンサービスなのかもしれないし、楽しませたいという真面目な性格が出ているな〜とも思う。
辛いわけじゃないし楽しいけど、ただ、いつもこんなテンションではないって言いたい。笑
基本はル・マンドがなるべく羽を伸ばして自由に楽しんでおしゃべりし、私はそれを下支えして彼女が話しやすくなるように工夫する、それが多分楽しんでもらえる秘訣なんだろうなと思う。
ル・マンドと話すときはいつも、聞いてもらっている「誰か」を意識している自分がいる。
コージーさんと話すときはどちらかというと一番素に近い状態のしゃべり口調だ。
普段の私は適当だし、ぐーたらだし、どちらかというとそんなにおしゃべりが好きってわけでもないし(静かなのが好き)、ゆるゆる〜〜〜っと暮らしたいと思っているから、家ではいつもそんな感じだ。
コージーさんの口調はゆっくり目で、独特なタイミングで言葉を紡ぐ。
その具合をじっくり確かめるように相槌を打ったり言葉を返したりするから、私はもしかしたらいつもよりちょっとゆっくりになっているのかもしれない。
結婚して何年も経ってるし、普段の会話で困ったことはないのに、ラジオを始めた頃はなんだか急に会話のタイミングが取れなくなって何度か撮り直したこともあった。
それくらい、彼の話し方は不思議なコンマ何秒かの「間」が、その個性を醸し出している。
私はその緩やかな空気感が好きだし、普段本当に人前であまり喋らない寡黙な彼が喋っているというだけでちょっと嬉しくなる。
だからその話をどうにか途切れさせないように、うまくまとまるように、空気を読んで緩やかなリズムを作っているつもりだ。
コージーさんと話すとき、お客様はあまり存在していなくて、私の感覚としてはただ家でだらっと喋っているのを勝手に電波に乗せてるというのに近い。
(コージーさんは素ではない気がする、頑張ってしゃべる練習をしている気がする。笑)
話し方は、相手によって、または状況によって変わることがよくある。
早口の人には早口になりがちだし、ゆっくりな人にはゆっくりになる。
自分の話をしたい人には相槌を打ってウンウンと聞き役になるし、あまり言葉が出てこない人にはさりげなく質問をしたりする努力もする。
初めて会う人、仲の良い友達、仕事の仲間、好きな人、、、、
人によっても多分話し方は全然違うから、そういう意味では何が本当の自分の話し方なのかはわからないし、どれも本当といえば本当だ。
ただ、楽ちんで自分の気持ちに一番近い感覚で話せるのは、やっぱりコージーを含め家族と話しているときかもしれないな。
飾る必要や空気を読む必要がない。
Radiotalkで音声メディアをやりだして、もうすぐ1年になる。
当初はこんなにも続くなんて思ってもみなかったけど、毎日更新して既に340話を超えた。
毎日毎日質問をもらって、「いいね!」もたくさんもらっている。
どこの誰ともわからない人たちが、なぜか聞いて楽しんでくれている事実が嬉しい。
誰かが飽きるまで、やろうと思う。笑
(文:オゼキカナコ)
カテゴリー:日々のこと