「質問レベル」が高いと「返答レベル」も高くなりやすい。
逆も然り。
(もちろん例外も大いにある)
私は、質問箱「マシュマロ」というサービスを使って質問を募集し、Radiotalk(ラジオトーク)でその質問に答える形でトークを繰り広げ、毎日ラジオの配信をしている。
例えばこんな感じ。
↑(音声にて約12分。クリックして聞いてね。)
今まで何百通と質問を送ってもらって、全てに目を通し、基本的に全ての質問に答えてきたのだけど、質問の送り方は人それぞれ特徴があり本当に面白い。
私が答えやすい質問はこんな感じだ。
・質問内容+質問に関する具体的なエピソードや自分の思いが書かれている。
例えば・・・
「人見知りはしますか?」
というだけの質問だと「しないよ」で終わってしまって話が膨らみにくい。
また、人物像が思い浮かびにくく答える気持ちも膨らみにくい。
だけど、
「初対面の人と緊張して上手く話せないので、長月のワークショップなども興味があるけど一歩踏み出せません。カナコさんは人見知りはしますか?緊張せずに話せるヒントがあれば教えて欲しいです!」
なんて具体的なエピソードがあると、「人見知り」「緊張せずに話す方法」「ワークショップの楽しさ」「新しいことに踏み出す勇気」みたいな、キーワードからどんどん話を膨らませていけるので、より質問者さんの気持ちに具体的に答えられる気がする。
「人見知り・・・そっか〜私も昔そうだったよ、でもね、、、、」なんて、ありきたりの返答ではなく自分のエピソードも伝えやすくなる。
具体的なエピソードや思いが書いてあるということは、生身の人間が書いているということだ。(当たり前だけど)
あたりさわりのない質問はそのままだとbotかな?と思って答える気になりづらいけど、パーソナルな部分が露呈していればしているほど、「あなた」の存在が大きくなり、心から「あなたに対して」答えたくなる。
目の前の(見えないけど)ひとりの人として、頭の中で「どんな人なのかな」って思い浮かべながら答えるトークは楽しい。
どこかで「あなた」と「わたし」が細い糸で確実につながっている気がする。
なのでさらに、ラジオネームを入れてもらえると、「あなた」感が出て答えやすいしなんだか距離が近い感じがして嬉しい。
〇〇さんと呼ばれた方も、きっと「自分のこと」を意識して話を聞いてもらえるんじゃないかなと思う。
他にもいろいろ「良い質問」の工夫はたくさんあるのだけど、主にラジオトークで「これだけは押さえておくとこちらが答えやすいよ」というポイントを伝えた。
そう、私はだれか個人と話すときも、みんなの前で話すときも、なるべくなら「目の前のあなた」に向けて話がしたいと思っているのだ。
漠然とした一般論なんて興味がない。
自分の気持ちと、目の前のあなたの気持ちをつなぐような、個人的な会話のようなものを、電波に乗せて多くの人に発信する面白さ。
そんなトークがこれからもしたい。
(文:オゼキカナコ)
カテゴリー:日々のこと